おーまいーーーーちんちん

孤独死だってーーーーー。原発事故で、避難住宅に1人で、住んでたんだって―――。福島市に、引っ越して、1人で、孤独に死んでいったんだって――――。年寄は、新しい人間関係は、作れない。プライドが、邪魔する。俺の方が、年上だ。頭を、下げられるかよ――――。おめー――が、へつらえ。てめーーーに、物事頼みたくねーー――んだよ―――。60歳過ぎて、70歳になって、新しい土地で、新しい人間の輪に入るのは、難しい。めんどくさい。煩わしい。テメーから、挨拶しに来い。そしたら、口きいてやる。誰も相手にしたくなくなるでしょ。年寄には、年寄の、感情があるんだよ―――。もう61歳になった。還暦過ぎた。どんどん頭もぼける。記憶もなくなる。思いだせない。でも、俺は、えらいんだっていう気持ちは、強くなっていくんだよ。女だって、70歳過ぎて、笑顔で、女学生みたいに、機嫌よくできないでしょーーー。旦那には、さんざん、コケにされ馬鹿にされ、お金を、餌に、奴隷にされてきて、今さら、愛想を振りまけるかよ―――。子供を育ててきて、今さら、子供みたいに、ふるまえるかよーーーてんでーー。死んだ方がましでしょ。変に、人と交わると、人殺しになるよ。殺されるかもね―――。孤独に死んだ方がいいよ。年寄は、それなりに、覚悟してるさ。放っておけよ。